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自分の関心から生まれた疑問を解くために、科学の秘密との対話を繰り返して、答えを探す。
これ以上に子どもたちを勇気づけ、わくわくさせてくれる教育法があるでしょうか。
OSIでは、生物学や航空学、天文学など、メインとなる分野ごとに研究プロジェクトを分類し、これまでの調査研究の資料は全て保存しています。
それぞれのキャンプの一番はじめに、参加者はチーム単位で具体的な研究テーマを設定し、キャンプ最終日の研究発表に向けて調査を進めます。
研究に、既存の解答はありません。誰かが過去に行ったことのある実験を繰り返して事実を確認するのではなく、世界中のまだ誰も知らない謎、参加者自身が知りたい謎を解き明かすための研究なのです。
テーマによっては、最初に思い描いた仮説のような結果は出ないかもしれません。それでも、自分の知りたいことを知るために、段取りを付けて試行錯誤する過程で、たくさんのことに気づき、学ぶことができます。
そして、調査の結果は、どんな小さなデータや発見も、貴重な知識のひとつとして世界中の科学者たちと共有され、今後の研究に活かされます。
そんなことは無謀だと思われるかもしれません。フランスで行われている「物理オリンピック」と呼ばれる科学コンテストですら、高校生が世界的に良く知られた実験を模倣するだけなのですから。
でも、私たちには、この野望を実現させてきた実績があります。
そして、実際に子どもたちは、この革新的的なアプローチによってたくさんの強みを得られるのです。
OSIの研究プロジェクトへの参加は、「科学研究プロジェクトへの寄付および人材派遣」という考えに基づき、欧州(欧州経済領域)では参加費用が所得税控除の対象になります。そのため、参加費用の実質負担額がお住まいの地域等によって変わるため、ウェブサイト上ではご案内しておりません。お手数ですが、参加費用についてはお電話にてご確認ください。
研究プロジェクトを遂行するにあたっては、プロの研究者との連携が求められることもあります。
しかし私たちは、毎日専門家と一緒に研究実験をしたりはしません。それは実現が難しいからではなく、子どもたちの研究にとって不都合なことも多いからです。
フィールドで行う調査は、子どもたち自身で、もしくはインストラクターの簡単な手引きさえあればできるものです。重要なのは、子どもたちにとって適切な研究テーマを与えること。それさえできれば、あとは専門家の手助けがなくても、子どもたち自身で進めていくことができます。
例えば、研究プロジェクトはマグマ学だとしましょう。その目標到達のための方法は「火山島に行くこと」または「岩石標本を細かく分類すること」。インストラクターが実験方法と全体の作業スケジュールを、そして我々のパートナーである研究所が特殊な器具や設備を提供します。電話やメールで専門家に相談したり、いくつかの段階(21日間のキャンプにつき1~3回)では、実際に専門家が半日ほど作業に加わって、研究の道筋を整えます。
また、専門家の研究グループが遠隔地で取り組んでいるテーマを取り上げることもありますし、科学キャンプ内で行う研究テーマをもとに、必要に応じて研究者たちに会いに行くことも可能です。研究プロジェクトで得られた調査の結果は、研究者と共有することでその後の科学の現場に実際に活かされていきます。このような目標があることで、研究への取り組みもより熱心になり、小さな発見も興奮の種になります。
私たちが大切にしたいことは、プロの科学者の講義や仕事の話をただ聞くのではなく、「子どもたちが自分自身で研究する」ことです。OSIの科学キャンプでは、研究者のオフィスに見学に行くことはありません。
見学ではなく、一緒に面白い研究を進めるのです。自分自身が関わることで、楽しさも責任感も増し、キャンプの最終日には、自信を持って結果を発表することができます。素晴らしい論文はOSIのWEBサイトや関連雑誌にも公表されますし、さらには専門家の会議に招待されることもあります。
そして、研究成果は、世界の科学者たちの日々の研究に役立てられていきます。
これらの体験をもとに、キャンプが終わっても自宅で研究を続ける子どもたちもいます。目標を達成するための方法さえ身に付けば、あとはより高い目標を目指せるようになるのです。
目標を達成するために一番必要なのは、達成したいという情熱、そして達成できると信じることです。
その成功の体験を、OSIの科学キャンプがサポートします。
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