ダニヴィエ渓谷の素晴らしい景色と冬ならではの暖かい雰囲気。
伝統的な木造建築に、今にも手が届きそうな大きな空。
スキーが初めての人も上手な人も、みんな楽しめる雪山のコース。
そして真冬の太陽が皆さんの参加を待っています。
ダニヴィエ渓谷のあるヴァレー州は、ヨーロッパの中でも日照時間が長いエリアです。その乾燥した気候や若くてミネラルの豊富な岩が多いことも手伝って、辛口の白ワイン、フルーティな甘みがつまったアペリティフに、古代赤ワインなど、スイスで最大のワイン産地でもあります。
お父さんやお母さんがワインを味わっている間に子どもたちは雪山へ。
もちろんスタッフは参加者と一緒に、調査やスキーで汗を流します!
生物多様性
ダニヴィエ渓谷は生態系も豊かです。牧草地でもライチョウ、シャクナゲ、コケモモ、ネズなどの動植物は、しっかりと保護管理されています。
渓谷に棲息する動物は、アイベックス(湾曲した角のある野生のヤギ)、シャモア(高山に住む野生のヤギ)、キツネ、ウッドチャック、イタチ、オコジョ、リス、モルモット、キツツキ、チョウゲンボウ、アナグマなど、本当に多様です。日本では聞いたこともないような珍しい動植物がたくさんいますが、そのどれも絶滅危惧種として登録されていないのは、この渓谷の生態系が守られ、その関係が機能している証でもあります。
ヤマネコやオオカミも、アルプスでは一般的に見られる動物で、このダニヴィエ渓谷でも観察することができます。でも、決して人なつこい動物ではないので、調査にあたっては、足跡や糞などを探して辛抱強く取り組むことが必要です。
OSIでは、野生動物を観察し、その生態系を調査するためのノウハウを蓄積しています。キャンプの終わりまでに、野生の動物たちの新しい面を発見できるように、参加者をサポートします。
交通について
ダニヴェエ渓谷は、スイス南部のヴァレー州にあり、ローヌ川の水源になっています。
ヴァレー州は、ジュネーブからローザンヌを過ぎてレマン湖の東にあります。
ジュネーブやベルンからは160km、イタリアのトリノから240km、ミラノからは310kmほど離れています。
各都市からは鉄道の他に、バスを使って行くこともできます。
スイスの郵便バスは、一度体験してみると面白いかもしれません。
センターへの行き方の詳細については、お申し込み後にメールでご案内します。
小さなお子さんで、一人での移動が不安な場合には、スタッフと待ち合わせて一緒に行くこともできますので、お気軽にご相談ください。
サン・リュック : 空と大地の間、星たちの集う場所
標高2000Mの静かな山の上、澄んだ空気に包まれて、マッターホルンをはじめとする壮大な山々の稜線の上に広がる満点の星空を想像してみてください。その同じ稜線の上に輝くまぶしい太陽、満ちるエネルギー、自然の鮮やかな色と香り。
サン・リュック(St-Luc)はそんな夢のような場所にあります。
天体観測の基地にもなっているこの渓谷を歩けば、地球にいることを思わず忘れてしまいそうです。宇宙の広さを感じ、太陽系を構成する一部としての感謝と敬意があふれてきます。
ぜひこのキャンプで、そのパワーを体験してみてください。
ダニヴィエ谷最大のスキー地
朝、起きてカーテンを開けたら、外は一面、夜の間に降り積もった真っ白な雪!この景色を見たら、誰だって雪の中に飛び込みたくなるに違いありません!
最高4,000Mの山並みに囲まれたサン・リュックのシャンドランスキー場には、1,650Mから3,000Mの中に、様々な難易度と景色に分かれた総距離75kmのコースがあります。
*ケーブルカー:1機
*チェアリフト:2カ所
*Tバーリフト:13カ所
*スノーパーク
*トボガン:3.5km
*シャトルバス
左の画像をクリックすると拡大します。
宿泊について
サン・リュックからケーブルカーに乗って、さらに20分ほど歩いたところにある、「La Cabane Bella-Tola」という標高2,345Mの山小屋を利用します。「La Cabane Bella-Tola」というのは、「きれいな景色の山小屋」という意味です。
シャンドランスキー場(一口にスキー場と言ってもスケールが壮大です。)のほぼ真ん中にあり、92人まで泊まることができる施設です。
1962年に完成し、その後2000年に改築されました。「山小屋」という響きからはちょっと想像できないほどきれいで、熱いシャワーもいつでも使えますし、暖房やテレビまであります。
でも、宿泊は12人部屋という、伝統的な山小屋の大部屋です。男女は分かれていますが、大人も子どもも、参加者もスタッフも、みんなで一緒に寝ます!スイスの山での素敵な思い出になることでしょう!
※家族で参加する場合には、別途、家族部屋の手配もできます。
夜、温かいココアを手にテラスに出て空を見上げれば、数えきれないほどの星たちが、今にも手が届きそうなところできらきら瞬いています。
天文台
空気が澄んで安定しているサン・リュックの山の上にあるこの天文台は、プロの研究者だけでなく一般の人も利用できます。サン・リュックからのケーブルカーの駅から歩いて5分、宿泊する山小屋からは20分程のところにあります。
CCD付きの600mmの天体望遠鏡や150mmヘリオスタット望遠鏡など、様々な機器が揃っていて、学校や普通の科学館では満たしきれない好奇心にも十分応えてくれます。
施設の中心には天体望遠鏡の周りに視聴覚設備の整った30席の講堂があり、その他にも資料室や写真ギャラリー、台所に作業室、6人まで泊まれるドミトリーなどがあり、心ゆくまで星空を堪能できます。望遠鏡を覗けば、山小屋のテラスから眺めるのとはまた違った星の一面を見られることでしょう。
OSIの科学キャンプでも、星が好きな人はこの天文台に一緒に行きましょう。天文台の協力を得て、キャンプの参加者はいつでも自由にこの天文台を使えるだけでなく、天文台のスタッフが皆さんの湧き出る質問に丁寧に答えてくれます。